大学発ベンチャー育成・支援
大学の研究シーズに基づく起業だけではなく、社会課題をビジネス手法に基づいて解決する社会起業家なども含め、社会のニーズに対応できる大学発ベンチャーの育成・支援を目指しています。2005年より行っているポスドクアントレプレナー支援制度を基盤とし、2013年からは起業へ向けた2つのステージに対して段階的な支援を行っています。
学生のベンチャー構想作りを支援
「フェーズⅠ」
ベンチャーマインド旺盛な学生(学部学生~大学院博士課程後期学生)・ポストドクターを対象とし、ビジネスプラン開発支援を行います。各自の研究開発案件を基にしたビジネスプランを公募・審査し、対象者に対して当該ビジネスプラン開発を指導し、経費を支援しています。
支援内容
- 事業化に必要な要素技術の明確化
- 実現可能な事業計画の策定
- 活動経費(最大10万円)
創業間近の大学発ベンチャーを支援
「フェーズⅡ」
各自の研究開発等の成果を踏まえた事業法人の設立を計画している大学院生・ポストドクター・本学教員を対象とし、社会や産業のニーズに対応した事業を興すための法人設立準備経費を支援します。
支援内容
- 事業計画の実行フォロー
- 外部とのアライアンス探索
- 法人設立計画
- 活動経費(最大30万円)
2025年度 採択テーマ
フェーズⅠ
(受付順)
代表者氏名 | 所属・学年(採択時) | テーマ名 | 備考 |
---|---|---|---|
堀田 壮真 | 理工学部 4年 | 訪日外国人と日本人学生の交流によるガイド体験を通じた英語教育・観光・地域社会課題の同時解決プラットフォームの構築 | |
小室 拓巳 |
経営学部 4年 |
ECサイトを寄付の入り口に──「ながら寄付」を促す『ポチキフ』の事業化・社会実装 | |
木許 順賀 |
都市イノベーション学府 博士課程前期 1年 | 谷戸地形におけるスリバチ的暮らしの再考 公園に開かれたシェアハウスのアプローチ整備 |
フェーズⅡ
2025年度の応募はありませんでした。
主なベンチャー設立実績
■ 株式会社ぐるり
歴史コンテンツに特化した位置情報型音声ガイド・情報サービス「GURURI」を提供
設立:2022年8月
代表取締役:中野 賢伸
(2022年度YNUベンチャー支援事業フェーズⅠ)
鹿を活用した製品の企画提案・開発支援、ジビエITシステムの開発に取り組む
設立:2021年12月
代表取締役:渡邊 洋平
(2021年度YNUベンチャー支援事業フェーズⅠ)
AIを活用した知財業務支援システムにより、知財権取得業務のDXを推進
設立:2021年11月
取締役:本橋 永至
(2021年度YNU研究シーズビジネス化支援事業フェーズⅡ)
■ サグリ株式会社
衛星データによる農地の見える化を通じて、農業と環境課題を解決
設立:2018年6月
代表取締役:坪井 俊輔
(2017年度YNUベンチャー支援事業フェーズⅠ・2018年度よりフェーズⅡ)
植物バイオ技術を基に、環境調和型農業に貢献する資材の模索・評価を受託
設立:2014年8月
代表取締役:小倉 里江子
(2010年度ポスドクアントレプレナー)